家族と行くちょっと豪華なヨーロッパ旅行、恋人と楽しむ南国のビーチ……白い砂浜、青い海、照り輝く太陽。

旅行には様々なスタイルがありますが、その一つとして、一人旅という形式があります。全ての準備を一人で行い、旅行先でも全て一人。一人で遺跡をまわり、一人きりで美しい自然を眺め、自分で現地語を駆使して交渉して買い物をし、宿をとる。自分に代わり身の回りの世話をしてくれる人はいません。美しい自然を一緒に楽しむ人もいません。

でも一人きりになった時しか感じ、考えられないことがあります。何をやるか決め、準備し、行動するのは自分だけです。何か困難にぶち当たれば、自分で状況を判断し、対処方法を考えなければなりません。自分を取り囲む世界を見つめ、自分自身を見つめる。その過程で見え、旅行では見えないものが少なからずあると思っています。世界旅行研究会は、この一人旅という形式をメインとした旅行をするサークルです。

この一点がこのサークルを他の旅行サークルと一線を画す特徴です。といっても必ずしも一人で渡航しなければならないというわけではありませんし、旅先では多くの人と出会いますから寂しさを感じることもあまりないと思います。メンバーは春、夏、(冬)の休みに各々好きな国へ散り、帰ってきてから帰国報告会という場で再び集まり、自分の旅について語ります。

早稲田大学 世界旅行研究会 2007